高校は小学校と違い、担任の先生がほとんど全ての教科を指導するわけではなく、それぞれ教科担任と呼ばれる先生が教えます。そのため各教科間との連携が取れておらず、ますます多くの予習をさせられます。その超過大な予習量ゆえに生徒自身が考えて答えを出すことさえ放棄してしまっているのが現状です。答えを出すこと、予習を終えること自体に満足してしまい、日々疲弊している様子がよく見受けられます。だからこそバランスを崩してしまい、結局、何も得ることができず「あれだけ予習したのに何も身につかない」と嘆く子が後を断ちません。そもそも予習の仕方が分かっていません。
さて、それを踏まえて考えていただきたいのですが、多くの塾や予備校は「予習あり」が前提として成り立っています。しかしながら、その予習制にいかほどの意義があるでしょうか?もちろん、自ら予習したい子はどんどん予習すれば良いと思います。ですが、それよりも当校は学校や塾で習ったことを確実に復習させることに重きを置いています。
BUNRIでは高校1・2年生を中心に内申を徹底的に上げるため、その週に習ったことをその週のうちに復習し、次の定期テストを見据えて学校で受けた授業範囲の復習を完結できる「高校別文系&理系」対策を講師が巡回しながら実施しています。
BUNRIの授業では原則、授業時間内に「解く」こと「生徒が参加しながら解説を聴く」ことの両方が完結しています。当予備校が予習制を原則取り入れない理由は2つあります。
1つ目は講師が高校生自ら解答した時を再現してもらいたいからです。例えば、選択肢問題で2択迷ったという経験はありませんか?その悩んだ時に思いを巡らせていた詳細は、せいぜい30分ほどしか残りません。あの時の再現性がなければ、生徒は何も得ることがないとさえ思っています。だからこそ我々講師は「この問題、2番と3番で迷った人ー?」と尋ねます。そうすると生徒も安心した顔になります。それを踏まえて解説を聴くと真においての解法ないしは今後の解き方、ひいては日々の勉強への取り組み方が大きく変容すると思います。解法へのプロセスに対する誤りは生徒が解いている「現場の瞬間」で分かると考えています。
2つ目は当日の定期テスト、模試、入試は生徒が同一時間制限内に受験をするからです。予習制にすると時間制限がなく、ダラダラと勉強しがちになります。そうではなく、一緒に解くことによって「あの子がページをめくった音がするから自分より先に進んでいるな、急がないと!」と焦ります。そうするとみんなが競い合ってクラスの士気も上がり、復習の仕方も分かって、結果的に全体の成績が良くなり、相乗効果が得られます。
タイムパーフォーマンス(タイパ)を効率よく✖️それでいて学力が上がる
となれば高1.2生は部活動や趣味などに打ち込みながらも成績向上を目指せます。そして高3生は限られた時間の中、最短距離で最高のコスパで合格というパスポートを手に入れられます。そのために私たちは予習を「させない」授業にこだわります。